北欧家具は一品生産

椅子の大切な部分として肘かけのある椅子が多いですが、やはり北欧家具を購入するとしたら肘掛けのある商品を購入したいと思うでしょうし、この肘掛けがある事によって、座った時の感覚や、リラックスして座ることの出来る重要なところでもあります。

肘掛けのない家具もありますが、私が北欧家具を作る時は必ず肘掛けのある物を作りまして、手を置くポジションを作ることで、自然と落ち着いて座ることが出来るからです。

また作る工程において、材料取りの仕方で大きく出来上がりが変わってくるものでして、理想としましては、木目が肘掛けの曲線に沿って美しく流れるように出来れば上等です。

ただ、少しでも間違えてしまうと、汚くなって見苦しいものになってしまうほど繊細な作業でもあり、量産品として売っているならまだ良いとしても、北欧家具のように一品生産で、さらに美しさを求める商品は、特に気を付けなければいけないポイントです。

それから座面に関しても拘りを持っていまして、どのような材料を使用しても良いのですが、費用的に許すのであれば、スウェーデンの素材に拘りたいと思っており、座面を着のままにしておくのも良いのですが、座った時の心地よさを追求したい私は、羊の毛皮を使用したクッションをとりつけるようにしており、取り外しの可能にしてあります。

冬場でしたら良いのですが、羊の毛は夏場には少しばかり熱いでしょうから、簡単に取り外しの出来る物を好んで作っていますし、購入者にも喜ばれていまして、更なる私の拘りはゴットランドの羊からのみとれる色の濃いものを使用して作っています。

北欧家具のオーダー

大きなミスではありませんが、今でも100回に1回ぐらいはミスをするものでして、北欧家具をつくるのに少し本体の幅が小さくできていたために、収まらなくてはいけないところに入らないなど、小さいミスをしますが、もちろん手直しをして完璧なものを作り挙げるわけですが、私の失敗ではなくて発注先のミスという事もあり、正式に注文する前に寸法を直した事を伝えていたのにも関わらず、見事に忘れられていることも。

なにはともあれ、北欧家具を作る事が大好きな私ですが、オーダーによる依頼をお客さんから頂いた時は、最も至福を味わえるものでして、自分の考えではなくクライアントさんの趣味嗜好に合わせて形成していくわけですから、自分にはない新しい発想や考え方が詰め込まれており、私としても刺激的で完成したときの喜びも倍増です。

しかし、その分愛情をこめて製作しているので、お客さんのところに手放してしまうのが少々寂しい気持ちにもなり、お客さんが喜んでくれる姿も嬉しく、本当の自分の感情が何処にあるのか分からなくなってしまいますが、最も面白いのは少しずつクライアントさんが思い描いている形に仕上がっていく過程なのです。

この気持ちは、きっと何かを作り出す人であれば共感してくれると思いますし、北欧家具の場合は、木材という自然の物を人間が使用できる形に変化させていくわけで、なんだか感慨深い気持ちにさせられ、自分の腕次第で自由に変化させることが出来ます。