北欧家具職人試験

ノルウェーの北欧家具専門学校では、3年目になると職人試験を受けることが出来るのですが、受験の許可を得るための条件というのもあり、試験までに北欧家具職人試験課題に含まれている作業を一通り経験している必要があり、引出し組み手や鍵、蝶番や合板製作など、3年以内に終わらせなくてはいけないのですが、私は1つだけまだ経験していない作業があり、手加工での蝶番でして、北欧家具の職人になりたい私は当然のことながら3年目の最初の課題として、その製作に取り掛かりました。

職人試験が始まろうともしていたので、一か月程度で作れるものと考えていたので、技術を確認することを目的に、小さめの戸棚を作ることにしたわけですが、2つの引出しと扉を備えたシンプルなデザインにし、戸棚の骨格だけは少し変わった構造に挑戦することにしたのですが、北欧家具は基本的に奇抜なデザインでなくても好まれるので、デザインに関しては考える時間がなかった事もありますが、それで良いと思いました。

しかし、枠棒にもひと手間加えまして三方向の枠棒が角で1つになるデザインとし、形状で確実な接着を行うのが難しく、角が45度に加工されていると接着強度に関しても期待出ず、先生と相談をしながら進めたのですが、外見を変えずに強度を持った構造となるように、枠の形状を変更することによって、強度をもたらせることが可能になり綺麗に接着することだけに専念することが出来ました。

耐久性と強度

皆さんが北欧家具を購入したいと思ったとき、何を求めて何を望んで買うのかというと、きっと一番は見た目もあると思いますが、同じくらいに耐久性や強度といった点だと思いますし、高い買い物ですから長年使用し続けたいと思うのですね。

今までに私しも北欧家具の勉強をして製作をしてきましたが、強度という面では特に注意していまして、材料は良いものを使っているので他の木に比べて耐久性にも優れていますが、デザインによってはどうして弱くなってしまうところもあり、その点をどのようにして完全していくかという考え方が出来なければ、北欧家具の職人としては認められませんし、壊かけた家具を補強するという事も出来れば尚更良く、どのような状況にも対応できる応用力は見に付けておきたいものです。

治すことや補強すると言う事は、家具の基本的な知識がなくては完全には行えないものでして、家具の形状や素材という物はそれぞれ違い、その物を見たときに一瞬にして改善方法を見つけられるくらいのノウハウは、職人として名乗るからには必要です。

職人歴も20年ぐらい立ちましたが、いつも同じお客さんがくるわけではなく、様々な相談をされる事や、デザインの事、それからコーディーネートなど、あらゆることにおいてもアドバイスできるコンサルタント的な役割も出来たら良いですよね。

本当に北欧家具が好きな人であれば、自分の趣味にはなってしまいますが、自然とアドバイスをすることも出来るでしょうし、それは良くも悪くも嬉しいものですよ。